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2015/04/18(土)
ケアが大切
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秋田市内では各地で桜満開となり、見ごろを迎えています。昨日の午前中は雨風共にとても強くて花散らしになってしまうのかとやきもきしていましたが、そこは頑張って耐えてくれましたので、この週末は絶好のお花見日和となりましたね。私も昨日の休日を利用してお花見に出かけてきました(*^_^*)
診察はそれほど混雑という感じではありませんでしたが、まとまってのご来院が続いたり、時間を要する処置を行った子達もおりましたので、感覚的にはあっという間に時間が過ぎていったなぁと思いました。 午前中には、出来物での診察の子達が続き、偶然でしたがそれぞれの子達の出来物の大きさや場所的に局所麻酔での摘出が可能だった事もあり、どちらの子も早速に局所麻酔で出来物を摘出していきました。
夕方には、昨日肛門付近の腫瘍摘出を行ったわんちゃんの退院もありました。どうしても部位的に傷の感染が懸念される場所ですので、便が柔らかくなり過ぎないようにや、お尻に圧がかからないよう気をつけたりと、ポイントをお伝えしながらの退院となりました。 また、ネコちゃんでケンカと思われる咬み傷が化膿してしまい来院をした子もおりました。ケンカの咬み傷は、一見すると小さいですし、傷自体は早く塞がっていきますが、そこから中での化膿が進んでいきます。しばらくすると腫れてきたり痛みのせいで食欲元気が落ちる子もおります。この子も中で化膿しており、そこを切開すると大量の膿が溢れてきました。しっかりと消毒も行い注射治療と内服治療を始める事になりました。
午前中の診察を終え、その後の昼休みは手術の時間に入ります。今日は女の子のネコちゃんの避妊手術が一件と、ワンちゃんの骨折の手術が予定されておりました。 骨折の手術を行った子は、後ろ足の太い骨、大腿骨を骨折してしまっています。骨折の手術には様々な方法があり、部位や折れ方によって決定していきます。この子は、ピンニング手術といって骨の中にピンをいれて固定していく方法での手術を行いました。さて、手術は成功しても、本当の意味での成功には実はこれからが一番重要となっていきます。いくら手術をしたからといっても、骨同士がしっかりとくっついていくまでには最低でも一か月はかかってきます。それまでは大変不安定な時期ですので退院後の絶対安静が最重要です。手術はうまくいっても、その後の安静がうまくできずに結局曲がってくっついてしまった、という話も聞きます。ヒトは自らの状況を理解できてケアする事が出来ますが、ペット達には残念ながら骨折だから安静にね、という事を理解してもらうことも叶わないので、、人がしっかりと見てあげる事が必要です。
写真は、上は手術後器具を洗浄して乾燥させるために並べた様子です。特に今日は骨折の手術がありましたので、普段の開腹手術とは異なる特殊な器具がたくさんあります。さながら大工道具のようなものもあります。下は桜並木です。午後6時50分(対馬)
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