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2014/02/08(土)
これからの予防策として
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病院はカルテが何枚も並ぶということはありませんでしたが、血液検査が立て続けに5件続いたり、お薬などの注文のお電話など、午前中は若干慌ただしいものとなりました。午後も常に2〜3頭ほどの患者さんがいらっしゃるような日となりました。
診察には食欲がなく、散歩中に赤いものを吐いたというワンちゃんが来院されました。早速血液検査で内科的に異常がないか検査をする事となりました。しかし、検査結果では特別な異常は見つかりませんでした。治療は注射治療と脱水を防ぐために、水分補給として皮下点滴治療を行いました。 他にも食欲がないというワンちゃんが来院され、同様に血液検査が行われました。検査結果では肝機能の数値が高かった他に白血球の数値も高くなっておりました。女の子のワンちゃんだった為飼い主さんに不妊手術の有無を確認したところ、避妊手術は行っていないとの事でした。年齢もある程度高齢で白血球の数値が高く、避妊手術を行っていない場合、子宮蓄膿症という病気の疑いが考えられます。飼い主さんに事情をお話しして、腹部のレントゲン撮影を行いました。幸い子宮蓄膿症ではありませんでしたが、膀胱内に膀胱結石が数個できている事が確認されました。治療は肝機能が悪い場合も皮下点滴治療を行う為、治療は皮下点滴治療を行い、膀胱結石の子用の処方食についてお話をさせて頂きました。
手術は咳と喀血をしているワンちゃんが来院されました。問診票ではフィラリアの予防はされていなかった為、内科的異常がないか腎機能や肝機能などの血液検査と同時にフィラリアの血液検査も行いました。また、咳も出ていることから胸部のレントゲン撮影も行いました。すると、血液検査では肝臓の数値が少し高く、レントゲンでは肺水腫と心肥大であることが分かりました。今現在の状況と今後について飼い主さんと相談し、本日緊急手術を行う事となりました。フィラリアの手術はフィラリアがいつもと違う場所に移動して悪さをしている時にしか行う事が出来ず、さらに全てのフィラリアが採れるわけではありません。術後このワンちゃんは高濃度の酸素でいっぱいのICUという集中入院室にて経過をみております。
写真は手術中の様子です。今回の手術はいつもと先生の立ち位置とスタッフの立ち位置が反対になって行います。 もう一枚は手術の時に取れたフィラリアです。白くて細長いのがフィラリアです。この飼い主さんはフィラリアの病気事態をご存知なかったようでしたが、規定通り予防が行われず、フィラリアに感染してしまった場合、ワンちゃんの大きさなどいろいろな条件はあると思いますが、この何倍もの数のフィラリアが心臓に寄生することになります。これから春になると予防の時期が始まってまいります。予防をしっかりする為に内服日をカレンダーにしっかりチェックしたり、体重管理をしっかり行い、予防の開始が遅れてしまわないように気を付けていきましょう。pm6:35(畠山)
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