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2007/01/29(月)
30.どろ松大明神と庵主様
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八角堂に近い東高野街道沿いに木造の赤い鳥居を持つ「泥松稲荷大明神」が祀られている。 その昔、もみじ寺というところに小柄で豆狸のような庵主様がいた。また、近くにあった祠には、 いたずら好きの狸が住み着いていた。 ある日、狸はいたずらが過ぎて、村人にこっぴどくお仕置きをされ、弱ってうずくまっているところへ 庵主様が通りかかった。庵主様は、狸をお寺に連れて帰って手厚く看病してあげるとすっかり 元気になった。 その狸の名は「どろ松」といい、その後、庵主様について、一緒にお祈りをするまでになったそうだ。 そのどろ松が亡くなると、庵主様は御霊を祀り、朝夕に拝んだそうだ。すると、庵主様にどろ松の 霊力がのり移り、占いが良くあたるようになったという。この噂は京都や大阪に広がり、 「どろ松様のお狸様」と呼ばれ、「どろ松大明神」の社と鳥居が奉納された。 今でも、「どろ松大明神」と一心不乱にお祈りすると、願いが叶うと言われている。
(ぶらり八幡浪漫街道をゆく:より引用)
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