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2006/03/18(土)
最善のこと
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「ホテル・ルワンダ」を観に行きました。この日まで期限の映画のタダ券を無駄にしないため、何を観に行こうと選んだのがこの映画。県内で2館のみの公開とのことで、知らぬ間に終わっていたということにならないよう、今回この映画を選びました。 アフリカの歴史というのをきちんと勉強したことがないので、一つ一つの国のなぜ内乱が起きているのか、なぜ欧米の国とつながりがあるのか(ルワンダの場合、フランスやベルギー)を知らないのですが、大筋のあらすじを知って観ていたので、大体のことは飲み込めましたが、ほんとにアフリカの歴史を習わなかった・教えてもらってないと思いました。 ホテルの事実上の運営をまかされた主人公ポールの機知に富んだ会話と交渉と行動で最初は、家族のためだけだったものがホテルに逃げ込んだ人たちも助けていく。ポールのできる限りのことをしていく姿は、映画を見に行く前に観ていたテレビ番組の一シーンと重なりました。 「世界一受けたい授業」で出演していたケニア・副環境大臣ワンガリ・マータイ氏が最後に話していた一羽のハチドリの話−−森が火事になったとき、動物のほとんどが逃げ出した。一羽のハチドリだけが口ばしで水を運び、火にかけていた。他の動物たちは、そんなことをしても何もならないと言うのだが、ハチドリは「自分のできる最善のことをしているだけ」と言う−− 最善のことをするだけ。でも、それは、面倒だし、手間がかかることが多い。けれど、それから得るものも多いし、何よりも自分に素直に生きることができるのかもしれない…… 映画を観終わったあと出て行く観客の中で『かわいそうで涙が出てきた……』と話をしていた人がいました。そう思うことは大切だけれども、次の一歩、自分のできる最善のことを考えていきたいですね。日本公開が未定だったこの映画は、一人が声をあげることによって署名をはじめ、そのことによって、公開されています。(下記のアドレスから「ホテル・ルワンダ」日本公開を応援する会のHPへ行けます) http://rwanda.hp.infoseek.co.jp/
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