家主ケロケロぴーのあとから思い出し思い出しながらの日記です。
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2006/01/11(水) 差し出される手
 毎月2回、ふれあい広場という、就園前の子どもと保護者の方の広場をやっている。ホントはもっと、準備万端でいどまなければ……と思いつつ、やれる範囲内で行なっている。
 ここで、後半、大型積み木で遊ぶ時間がある。私は専ら、ジャンプのお手伝い。積み木から下りようとする子の補助だ。怖がりの子、無謀な子、慎重な子……下り方も子どもの性格もさまざまだ。私にしか手をさし出さない子、お母さんだけ手を差し出す子、一人で飛び下りる子、お母さんと私の両方に手を差し出す子。無条件にさし伸ばされる手を握り、「1・2・3」と声をかける。「できた」という満足感を感じられるように、声をかける。一ランク上のことができたときは手をもう一度ぎゅっと握る。私に微笑を返す子、お母さんに「見てた?」とばかりにうれしそうな顔をする子。
 どの子も、少しずつ成長していく。怖がって飛べなかった子が飛べた時、一人で下りることができたとき、子どもたちは微笑む。声を出して表現する子、一人密かにうれしさを秘める子。喜びの表現もいろいろだ。
 私に伸びる小さな手。ほんの少しの間だけのお付き合い。私は、この子達の中のほんの一瞬のお手伝いだけ。
 この子達は、将来、この小さな手に何をつかんでいくのだろうか。
 手は、今日も、縁もゆかりもない私に、無条件に、それが当たり前のように差し出される。
 私はただ、どんな時でも、この子達に差し伸べる手がありますようにと願うだけ。


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