家主ケロケロぴーのあとから思い出し思い出しながらの日記です。
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2005/01/24(月) 一人っきりの
 映画「ネバーランド」を観にいった。上演時間ぎりぎりに入っていくと、座席には誰もいない。
『私一人っきりの映画館?』
と思いつつ、以前も家族で観にきたとき、始まる頃には、何組かやってきて、家族独占にならなかったことがあったから、ぬか喜びはやめておいた。でも、今日は、もう映画も始まる……しかし、無常にも、始まってすぐに、一人が入ってきた。
 十分ほどして、その人は出て行く。『トイレかしら?』私もトイレが近いので、映画の直前に必ずトイレにいく。私の想像があたったのか、彼女は戻ってきた。
 さらに十分ほど後、再び出て行ってしまった。そして、ラストまで、彼女は戻ってこなかった。
 『なぜ……?』
 彼氏とケンカして、とりあえずすいてそうなところに入ったものの私がいた。それとも、映画が思ったより面白くなかったとか。単純に、映画を間違えた……どれもすっきりとしない。私の想像の中であるが、もっと、何かがあるはずだ。映画を観終わったあとも、そのことを考えた。『現実は、もっと、奇異な理由に違いない。それはきっと……』
 せっかく、一人っきりの映画だったのに、彼女の不可解な行動のために、気がそれてしまった。今日は、泣くために観にきたのになあ。


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