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2017/09/08(金)
魚の小骨(41)金正恩の秘密演説
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今日は少し悩んでいる。明日は北朝鮮の建国記念日だから金正恩が「核実験か、ミサイルを発射する」という報道がしきりと流されている。核か?ミサイルか?それはわからない。そこで、安倍自公政権の「何故いま道徳教育か!」の続きをやるべきか、はたまた金正恩関連にしていったん横道に入るべきか、と。悩んだ末、横道に入ることにした。7日の毎日新聞「特集ワイド」に金正恩の秘密演説に係る記事が掲載されていた。これにより北朝鮮・金正恩の思惑の一端が知れるかも知れないと思ったのが理由である。その秘密演説は2016年3月6日に党と軍の責任ある幹部に対して金正恩がおこなったものだという。この秘密演説は朝鮮労働党機関紙「労働新聞」などには一切報じられておらず、この日の金正恩の動静報道もなかったという。それを何故今更出してきたのか?という疑問が残るのはわたしだけではないはずだ。毎日新聞の記事によると、演説から1年以上のブランクを経て出されたのは「人民に最高指導者の思いを伝える必要が出てきたからだ」とのこと。冊子の発行日は今年、2017年4月10日であり、表紙が緑色の小さな冊子で金正恩の生々しい発言が13ページにわたって記されているという。タイトルは「自強力第一主義を具現し、主体的国防工業の威力を固めていかなければならない」とされていて、冒頭から「米国とその追従勢力への敵意をむき出しにしている」という。今日の報道では日本も名指しで威嚇していたようだ。北朝鮮は今年北海道上空を越えるミサイルを8月29日に発射し、9月4日には6回目の核実験を強行した。なぜ金正恩は核とミサイルにこだわるのか。ロシアのプーチン大統領が指摘するように「小国が生き残るには核兵器を持つ以外には方法がない」を国是としているのか。毎日新聞は金正恩の核兵器に対するその執念を知る手掛かりになる秘密演説文だというが果たしてそうなのだろうか?
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