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2017/08/09(水)
魚の小骨(12)三井Gは緩やかな結束
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今日は午前が曇りで午後は雨だそうな。日々の最高気温は35度前後。「一雨くれば少しは涼しく」と思われがちだが、畑や田んぼでの蒸し暑さと熱射、それに加えて蝉の声は何とも暑苦しい。風雨激しき台風一過後もやっぱり暑い。余りに暑すぎると稲作にも良くはない。緩やかにでも涼しくなってほしいと願うばかりである。緩やかにと言えば、三井財閥グループの結束は緩やかだと聞く。グループで名前を挙げておきたい企業は三井物産、三井造船、三井不動産、東芝、トヨタ、日本製鋼、商船三井。物流、造船、鉄、自動車が強そうだ。しかし、銀行は三井住友FG。住友財閥グループ企業と合併している。三井住友トラストHD(信託銀行)、三井住友海上火災保険もそうだ。この結束の緩さが不祥事続発の原因と指摘する声も大きいようだ。東芝の不正会計と経営危機。三越伊勢丹HD社長の電撃退任。富士フィルムの海外子会社の不適切会計。三井不動産、三井住友建設の杭打ち不足による傾斜マンション問題。グループの指導は二木会(26社)で運営されているようだが干渉は強くないようだ。事務局は三井不動産、三井物産、三井住友FGが持ち回りで事務局を担当し、御三家と呼ばれているという。結束の緩やかさをさらに加速させたのが三井物産がビジネスモデルを投資事業に切り替えたため企業集団の集団内取引への関心が急低下したためだという。結果として「強き者が生き残れ」という方向となったようだが、人事を巡っては金融庁と対立する三井住友トラストHDのようなも出てきた。「お上と対立してもお前の力量」というのかも知れない。将来どうなるかはまだ予測不能のようだ。
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