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2017/08/17(木)
魚の小骨(20)カナブン
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今日も朝までかなり激しく雨が降っていた。雨が止むと猛烈な勢いで燕が飛び始めた。燕たちもそろそろ南へ帰る支度をしているのかも知れない。トンボや蜂やさまざまな虫たちも活動を始めた。もちろんカナブンも活動を始めたに違いない。クヌギの木の樹液から口を離し、雨の滴をぶるっと振るって、飛びだした奴もいるに違いない。人間の知恵も活動を続けている。科学者たちはいたって真面目に研究に取り組んでいる。例えば、災害時にがれきの間に入って被害者を発見しようとの応用が期待されているAIカナブンである。AIとは人工知能のことである。シンガポールの南洋理工大学の研究室では佐藤裕崇助教授らがカナブンに人工知能の命を宿した昆虫サイボーグの研究開発を進めているという。飛行を制御するのは無線だとのことだが、衝突回避など虫の持つ生体機能と背中に埋め込まれた電子回路で羽を動かすという。無線の制御を不可能にする技術を駆使するのはすぐ出来るであろう。AIが自動制御しながら飛行するのもすぐ出来るであろう。なぜなら無人のアメリカの戦闘機が今でも爆弾を敵地に落下させている。それでは、なぜカナブンなのか。昆虫には動物実験の倫理規約の制約がないからだとのこと。電子人間が誕生するのも時間の問題であると思われる。株の世界では早くからAIが使われている。囲碁や将棋などの世界でも早やプロを打ち負かしている。AIによる犯罪をAIで対抗する時代が到来しているようだが、考えるだけでも恐ろしい事態だ。トランプや金正恩に、もちろん安倍にも政治を任せてはいけない時代が到来していると思える。金正恩はウクライナからミサイルのエンジン部分の技術を盗ませ、急速にミサイル技術を向上させたと報じられているが、それが今、グアムへのミサイル攻撃予告へと戦争の危険度を増すことになっている。もし、万が一にではあるが、金正恩がAIスズメバチを大量に韓国や日本に飛ばせたらどうなるのであろう?アメリカに持ち込んだらどうなるであろう?中国満州で細菌戦のための人体実験をおこなった日本の731部隊(関東軍防疫給水部)のことを考えるとまんざら絵空事とも言えない気がしてくる。AIの軍事利用をはじめとするさまざまな規制、法整備が個々の国単位ではなく、世界共通の規制、法整備が急ぎ必要だと思われる。アインシュタインの悲しみを繰り返させないために。現代はその時代よりももっと大変な時代になってきているが、政治はそれに追いついていない。政治家には人間を守るというモラルが求められているのだ。
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