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2017/07/30(日)
魚の小骨(2)格差社会
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ビリオネアという言葉がある。わたしはよく知らなかったが、10憶ドル以上の資産保有者ということだそうだ。アメリカの雑誌「フォーブス」が毎年集計しているという。それによると日本在住者が33人だそうだ。資産総額は1145憶ドル(およそ12兆円)で人数・金額ともに過去最高だとのこと。「へ〜、あるところにはあるもんだ。金持ちはますます金持ちになれるんだ」と感心した。もっと驚いたのは1億円以上の報酬を受け取った役員が10人以上いる企業が3社から5社に増え、三菱電機は22人もいるという。普通の社員の平均年収が500万円だとすると20年分だ。5年役員を勤めると100年分だ。普通の人が一生働いた収入の3倍近くにもなる。5年で3人の一生分稼げるってすごいよ。やっぱりそうだ。「安倍さん、がんばれよ」と言うのもよく分かる。ところが、総務省の家計調査によると、2人以上の世帯の実質家計消費支出はほとんどの月がマイナスである。生活を切り詰めないと暮らしていけない日本なのだ。2%の物価引き上げを目標と言いながらあれこれやるが効果がないのも当たり前である。ところが介護保険料をはじめとする公租公課、公共料金は有無を言わさず引き上げるのだからもっと生活を切り詰めざるをえないのが庶民の実態だ。アベノミクスがアホノミクスと言われる由縁であろう。だが、悲しいことに我々には雲の上の金持ちの姿が見えないようにされている。隣近所はよく見えるのに。でも・・・?三菱電機の役員22人がそれぞれ1億円以上の報酬もらったって? GHQが日本を再び戦争させないために解体した財閥・企業閥ってしぶといなあ。まだ生きているんだ。キリンビールも三菱グループだったって知らなかったなあ。
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