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2016/03/14(月)
黄塵に思う
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湯浴みつつ黄塵なほもにほふなり 相馬遷子 春になり、雪も溶け、霜も無くなると疾風に砂塵が舞うようになる。子供の頃はよくこれで目に砂塵が入り、痛めたものだ。母に「まぶたは何のためについているのか」とよく叱られた覚えがある。作者が句を作った頃は黄砂が舞ったであろうが、今ではPM2・5までもが中国より飛来することになってしまった。中国の経済発展の負の遺産だ。日本も以前は公害大国であった。経済発展と人の健康、幸せとはどうも相矛盾するようだ。人間の英知で両立は出来ないものであろうか。
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