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2016/03/11(金)
憤怒佛
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啓蟄や指反りかへる憤怒佛 加藤楸邨 啓蟄は毎年3月6日ごろである。土の中で冬ごもりしていた虫が姿を現すという。今年はこの日田んぼを耕した。少し暖かった。トラクターにエンジンをかけ、走らせた。すると、カラスにスズメにキジバトなど多くの鳥たちがやってきた。耕した後の土にしきりに口をだしている。やっぱり啓蟄なのだと実感した。カラスは土から飛び出してきた蛙がお好きなようだ。そこで加藤氏の句意であるが、彼はお寺にお参りに行ったに違いない。仏さまが憤怒の形相をしていらっしゃる。何を怒っていらっしゃるのか。間もなく原発事故から5年も経つのに収束したと大見得を切りながらなんら収束していない福島の事を怒っていらっしゃるのではないだろうか。
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