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2016/02/26(金)
薄氷(うすらい)
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せりせりと薄氷(うすらい)杖のなすままに 山口誓子 昨日来の寒の戻りで今朝もとっても寒い朝でした。「薄氷を踏む思い」という言葉がありますが、いつ壊れるかとひやひやしながら氷を踏んで歩む緊張が伝わってくる言葉です。安倍氏が官房長官だった時に官房機密費(国民の血税)をばらまいた気分とは全く異なる気持ちなのでしょう。大阪高裁がこのほど一部の開示を認めましたが、政府は開示せず最高裁に上告するのでしょうね。さて、今朝も氷が張っていました。作者は石造りの手水鉢に張ったこの薄い氷を杖で突いてみたのかも知れません。せりせりとの語感が誠に巧みで妙を得ています。
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