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2016/12/01(木)
日露の領土問題について(28)
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しかし、北海道のすぐ傍(国後島など)にロシアがミサイル基地を建設するとなればアメリカはどうするであろうか?米ソ冷戦後もクリントン、ブッシュ、オバマと3代の大統領は大陸間弾道弾、潜水艦弾道ミサイル、戦略爆撃機の核の三本柱を維持してきた。米ソ冷戦下に於いては数先発の核ミサイルが発射可能な状態に置かれていたというが、現在も1800発の核ミサイルが即時発射の態勢に置かれたままだという。11月の大統領選の結果、今度は核兵器発射ボタンがトランプ氏にゆだねられた。ロシアが核攻撃をしたとの警戒情報があればアメリカが核攻撃の発射ボタンを押す大統領の決断の猶予は10分だという。誤報であれば大惨事を引き起こすことにもなりかねない。この核の傘に日本政府はしがみついている。ロシアのプーチン氏もそのことをよく知っている。「核無き世界」実現の夢は今大きく揺らいでいる。だからこそ今日本国平和憲法、国民主権の大原則に立ち返る必要があるのではないだろうか。このことの重大性を強調して日露領土問題の締めくくりとしたい。
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