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2016/11/21(月)
日露の領土問題について(19)
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ロシアの外交防衛政策評議会のフョードル・ルキャノフ会長は「安倍氏は米国が反対し圧力をかけているのにロシアに経済協力を準備している。そこで領土問題解決の可能性が出て来たが2島引き渡しの決着しかあり得ない。日本には日ソ共同宣言で明記された色丹、歯舞の2島に加え、さらに譲歩を引き出したいとの思惑がある。だがそれは(プーチンの)支持率に影響する。中ロ国境画定で多くを譲ったとの不満が噴出し、今も尾を引いている。また、日本はG7の一員としてウクライナ問題で対ロ制裁を維持している。しかし、ロシアへの経済協力は制裁下であり得ない協力だとプーチン氏も理解しているはずだ。中国の台頭や米国のアジア重視政策でアジア太平洋地域の情勢が変わった。ロシアは中国の影響力にバランスを取る必要がある。中国の影響下にないパートナーとして日本、インド、ベトナム、韓国との関係強化を重視している。日本を関係強化優先国の一つと位置付けているはずだ」などと18日、共同通信のインタビューに答えている。とすると、2島返還で安倍政権が準備しているとの仄聞は大よそ間違いないと思える。2島返還の場合の課題は何であろうか。一考の必要があると思われる。
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