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2016/10/22(土)
日露の領土問題について(1)
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政府・マスコミは北方領土というがそもそも「北方領土というものがあるのか」と聞かれればわたしは「ない」と言うほかない。択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島等々の島々と言うのが正しい表記ではないだろうか。日本政府は「ロシア(旧ソ連)が自国領土だとして占領・実効支配している北方領土は不当である故返還せよ」と求めてきた。しかし、事実上の施政権は皆無である。現在、日本国民の四島等の関係者及びロシア人の同島等の関係者に対してはビザなし渡航が日露双方に一部認められている。が、以後それ以上の進展はない。1956(S31)年の日ソ共同宣言で歯舞、色丹2島を両国の平和条約締結後に引き渡すことになっていた。日本はこの為(ソ連の賛同が得られたので)国際連合に加盟出来た。しかし、1960年の日米安保条約改定を不愉快だとするソ連の交渉打ち切り、日本側の四島返還要求(アメリカの要請と国内要求者の要請)により領土問題は今日まで未解決なままとなっている。その根底には米露(以前は米ソ)の軍事問題が横たわっている。ロシア(ソ連)領の鼻先に米軍が来るのは面白くないロシアと軍事行動をデモしたいアメリカの欲求とがぶつかり合っていたのである。12月のプーチンロシア大統領来日を機に解決をめざす動き及び期待が加速している。そこでわたしなりにこの問題を考えてみたいと思う。
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