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2015/09/10(木)
英文記事によるタイの今から
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8月によく読まれた英文記事としてその邦訳が載っていました。日本の軍事防衛、中国、ロシア、タイ関連の記事だったようですが、特筆すべきはタイでした。第1は「観光客の激減」。サムイ島では日が暮れても客足ゼロのお寒い状況。パタヤビーチやプーケット島も同様だとのこと。高級ホテルに2週間滞在するプランは昨年5月には3570件でしたが今年は212件と激減。1昨年の反政府デモ、昨年の軍事クーデター、今春の国連によるタイの航空安全体制に対する厳しい指摘などの影響だとのこと。第2はタイ海軍が7月に中国から潜水艦を3隻(360億バーツ)購入する計画について。タイは潜水艦を1隻も持っていなかったために韓国やドイツなど米国との友好関係が深い国との間で購入を検討していたにもかかわらず突然中国から購入すると決定して発表。米国におけるタイの占める位置は東南アジア戦略上の重要国ですからまさに青天の霹靂でした。米国はタイにおける中国軍の影響が強まることは許されないと警戒を強めていますとのこと。この状況は、米国から見れば、ますます日本における米日軍の軍事力強化とそれによる脅しが必要となることは必須です。安倍内閣は米国のさらに強まる「集団的自衛権行使」「海外派兵」の要請を背に「戦争法案可決いつやる?」「今でしょ」と強行採決も辞さない構えです。維新の会を分裂させる裏工作もその表れの一つです。安倍内閣の戦争法案は山口組などの暴力団下部組織が拳銃では間に合わないから機関銃を手に入れて戦おう。そうすりゃ相手は手を出さないというのと同じです。これを支える公明党・創価学会の歴史的犯罪も断罪されねばなりません。また、観光客増加で沸く日本の産業界のダンマリも問題です。明日はわが身なのですから。
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