|
2015/09/01(火)
秋とはいえどなお暑し
|
|
|
昨日31日に発表された7月の鉱工業生産指数は2か月ぶりにマイナスとなり、東京株は昨日および今日も大幅反落となっている。日経平均株価は7月末から8月末の1か月で約1700円の下落、今日の午前中の下落と合わせると約2250円もの下落である。この1か月の下落した数値はリーマンショック直後の08年10月以来の大きさとなる。アベノミクスがアベノミスになろうとしているとの指摘が自民党内でも大きくなっているようだ。そこで、自民党内中堅は「不人気な安全保障関連法案によるマイナスを今回の予算でカバーしてくれ」、宮沢経済産業大臣は「大幅な税率引き下げをしてほしい」と法人税実効税率を前倒しして16年度に20%台まで引き下げるように要請した。17年4月に消費税率を10%に引き上げるから財源はあると言わんばかりだ。となれば、庶民から巻き上げた消費税は法人税減税に化ける仕掛けだ。消費税は福祉に使うと言いながら今回もまた国民だまし撃ちの大企業減税となる。その上、防衛予算と公共事業予算大盤振る舞いの予算措置で来年度予算は102兆円だとのこと。まさに後は野となれ、山となれの愚作である。これに今年度最後の補正予算を加えると恐ろしいことになるだろう。「秋とはいえどなお暑し」。戦争法案に暮らしの経済も大変なことになろうとしている今年の秋である。
|
|
|