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2015/08/29(土)
外国人が日本を見ると・・・
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「中国、韓国以外の外国人が今の日本を見ると・・・?」と思っていたところ、フランス・ルモンド紙の安倍首相の70年談話についての記事を見て「ああ」と納得した。同紙の記事を要約すると「見出しは”安倍首相、表面的に平和に重き”とし、安倍談話には確かに”侵略””反省”など今まで首相が使わずに批判された言葉が記された。だが、一般的で曖昧な首相の表現の仕方は真の後悔よりも表面的な平和論に重きを置いたようだ。旧日本軍により売春を強要された従軍慰安婦についてはっきり示さず、”戦争で尊厳や名誉を踏みにじられた女性たちがいた”とした。首相は祖父の岸信介元首相が戦犯として逮捕された経緯や右派からの支持を踏まえ、戦後70年に戦術的折り返しをした。だが、支持率低下を気にして平和主義者に配慮し、米国が望まない近隣諸国への刺激を避けた。首相や右派は”謝罪は国家の尊厳を傷つける”との思いがあり、それが問題の核心を隠している。そこで”次世代に謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない”とした。戦犯が祀られる靖国神社参拝などの行き過ぎた儀礼は日本の反省の真面目さを疑わせる事態である。1970年にワルシャワのユダヤ人ゲットー跡で膝まずいたブラント西ドイツ首相の姿がドイツの名誉を汚しただろうか。旧日本軍の暴走で傷つけられた国家の威厳回復のために歴史を利用するのは最良の手法とはいえない」としている。真面目で正しい評論だと納得した。ドイツが中東難民の受け入れを積極的におこなう理由として過去の戦争犯罪の謝罪と復興に対してのお礼だとしているのに比べ、わが日本はなんと難民に対して冷淡なのだろうか。日本人として恥ずかしさを覚える。
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