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2015/03/29(日)
桜の花見は古代にも
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さくらがちらほら咲き始めた。さくらはバラ科サクラ属だが韓国の本家論がすさまじいようだ。「済州島ニダの王桜(ワンボク)が日本のソメイヨシノの元祖で百済王が持ってきた」というのだ。これに対して日本側は「ソメイヨシノの両親はエドヒガンとオオシマザクラでDNAが違う。江戸末期に江戸の染井村の庭師と植木職人たちが接ぎ木で育成したハイブリッド種で自然繁殖しない種だ」と反論している。古代日本列島にはソメイヨシノはなかった。あるとすれば山桜だったに違いない。しかし、果たして古代倭にあったのだろうか。わたしはあったと思う。山桜と野桜は中国の桜を起源とし、宋代にわが列島に伝わったという。そのまた起源はヒマラヤだという。だが宋は中国の歴史の中に3つある。春秋時代の宋(紀元前1100〜前286年)、南北朝の宋(420〜479)、及び960年から1279年まで続いた宋だ。しかし、奈良時代に「田の神が来臨する花として栽植された」と文献にあることからすれば春秋時代の宋に違いない。そうであればわが吉備国の津島遺跡の近くにも津島人たちは山桜を植え、愛でていたに違いないと確信する。魏志倭人伝に「倭人は酒が好きだ」との記述がある。桜の花の下で神に祈りを捧げながら宴会を開いていたに違いない。
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