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2015/12/07(月)
右から左へ
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古代エジプトにおいてパピルスの上にヒエログリフという文字を書く作業は大変な根気と緻密さが要求されたといいます。美しくとても凝った書体は早く書くことに無理があり、そこで早く書ける草書体が同時に考案されていたようです。ヒエラティックは神官が使う文字、デモティックは民衆が使う文字といった具合に。右から左へと読んでいくようです。デモティックはエジプトの日常生活で使われたとのことです。日本も以前は右から左へでしたが、今は逆に左から右へと欧米化しています。日本の政治は右から左へと戻してほしいものです。さて、家畜を飼い、農耕で生計を立てていたエジプト人が湿地から引き抜いたパピルスを束にして背負い、干場に運んでいるパピルスの借り入れの様子を描いた絵も残されています。干したパピルスを打ち、紙として仕上げてゆくに違いありません。日本の紙は楮や三俣から作られますが、人間の創造性には頭が下がる思いです。また、これらのことを解読したシャンポリオンなどの言語学者にも頭が下がります。シャンポリオンがヒエログリフを解読するきっかけとなったのはあの「ロゼッタストーン」だったようです。「ロゼッタストーン」には同じ内容の文章がヒエログリフ、ギリシャ語、そしてデモティックの3種類で書かれていたのです。
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