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2015/12/29(火)
漢字について(2)
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もっとも古い漢字は殷の時代に占いに使われた文字だとされている甲骨文字です。亀甲獣骨文とも呼ばれています。これ以前にも文字は存在していたと思われますが、よくわかっていません。占いは亀の甲羅や牛の肩甲骨などの裏側に小さな窪みを穿ち、そこに火で熱した金属棒(青銅製といわれている)を差し込むと表側に「ト」型の亀裂が現れるのでその亀裂の形で吉凶を占ったといわれています。その占いをした甲骨にその内容、結果をしるしたものが文字ですが、物を見たままの絵あるいは象形文字だったようです。この絵文字が様式化されてゆき、漢字となっていったのですが、今なお漢字にはその絵文字の痕跡がのこされています。特に、簡単な文字である「田」などはそのままです。鳥もそうです。こうしたことから「漢字は詩的」であるといえます。文字の歴史は初めは同じで絵が様式化され、文字となっていったのです。しかし、漢字がこのように今でも漢字が絵的である要素をもっていることはとてもすばらしいことだとわたしは思います。また、漢字の素晴らしさはその組み合わせにもあるようです。
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