|
2015/01/23(金)
テロか、戦争か
|
|
|
昨日のことであるが、米国スチュアート・ジョーンズ駐イラク大使が「空爆で死亡したイスラム国戦闘員は約6千人」とインタビューに応えて明らかにした。これを受け、複数の米国防総省関係者がしぶしぶ認めた。そして、そのうえで、チャック・へーゲル米国防総省長官が「空爆で数千人が死亡した」と認めた。しかし、民間人の死亡者は明らかにしなかったという。したくなかったのだと思われる。そもそもスンニ派の過激組織である「イスラム国」は米国のイラク介入および戦争によって誕生した組織である。もとはといえば、米国がつくりだした矛盾にもかかわらずいまだに殺戮を続けている。これは「テロに屈しない」という名の下での戦争、ないしは殺戮ではないだろうか。CIAの調査によれば、イスラム国の戦闘員は2万人から3万1500人とのこと。この調査が正しいとすればイスラム国の戦闘員は空爆で2割から3割が死亡したことになる。この大空爆から類推しても民間人の死亡者はかなりの数になるのではないだろうか。
|
|
|