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2013/08/28(水)
iPSで再生医療
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「臨床研究の開始がゴールではない。目標は治療だが、まだ最初の一歩を踏み出したにすぎない」京都大学の山中教授がiPS細胞を開発してから7年。iPS細胞を活用する再生医療分野で低コストの細胞培養技術の活動が活発に動き出した。冒頭の言葉は理研の高橋政代プロジェクトリーダーの記者会見での発言である。8月に世界ではじめてはじまった「加齢黄班変性」の患者を対象にした臨床研究。来年夏には患者の皮膚細胞からiPS細胞を成長させた「細胞シート」を移植する最初の手術がおこなわれる予定だ。免疫拒絶を防ぐ患者ごとのオーダーメード細胞シートを造るには約10カ月の期間と1000万円ほどの費用がかかる。課題はコストだが、開発費も多額であり、リスクも大きい。実用化にはまだ10〜15年はかかると言われているが、リスクの大きさにたじろぐ企業も多い。日立製作所、富士フィルムなども研究を進めている。太陽日酸は冷凍保存技術を開発したという。今回の研究開発は理研のベンチャー・日本網膜研究所、ニコン、渋谷工業である。高梁さんはそのプロジェクトリーダーである。ご苦労の多いお仕事であると思われるが、是非成し遂げていただきたいと願います。目標は費用の10分の1とのことです。
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