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2013/07/31(水)
ユーロの決済「国境」をなくす!
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わたしはユーロの取り組みに注目している。それは、わたしが20年来主張している「経済が国境の枠にとらわれない大きさをもってきたこと、そのため地球は一つの権力機構、例えば国連中心にせざるを得ない状況下になってきたこと」であるが、ユーロ圏で今壮大な実験がおこなわれている結果はそれを証明する一つの手掛かりとなると思われる。(ASEANもそうだ)。ユーロ圏ではこれまで国ごとに違っていた資金決済方法を2014年2月1日から一本化するようだ。圏域内は国内扱いとする。1月に通貨ユーロを導入するラトビアを含め18カ国になる。もちろんこれまで支払っていた国外送金手数料も不要となるうえ、手続きも簡単になり、決済までの期間も短縮される。イタリア人がオーストリアの携帯電話会社と契約し、フランスの銀行口座から引き落とし、支払うことも通常となる。銀行や企業は18カ国内の国民を顧客とするため居所の確認や国境を越えたサービス競争の激化に対応しなければならなくなるという難問も抱えることになる。また、新しいシステムにも不安がぬぐえない。しかし、国の枠を超えた大きな一歩が前進する。今、地球は権力機構を一つにするという方向に向かって壮大な実験をはじめている。地球の権力機構を一つにすることで国の格差や貧富の差や飢えの根絶やなどの矛盾の解決を図ってほしい。米ドルが世界を支配する時代の終焉は真近な気がする。
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