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2013/07/28(日)
自公圧勝のツケ(3)
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自民党が選挙前の6月「敵基地攻撃能力の保有」についてと題して発表した政策が防衛省・防衛計画大綱・中間報告に盛り込まれ発表された。離党奪還をおこなう水陸両用部隊の拡充、弾道ミサイル攻撃への対処強化などである。1万m〜2万mの高度から偵察できる米軍の「グローバルホーク」(無人偵察機)の導入、沖縄に常駐されている米海兵隊機能と同等の機能の確保を具体化する計画だが、防衛費の拡大は日本の1千兆円に迫る財政赤字をさらに拡大して世界の日本財政への懸念を広げるばかりでなく、韓国、北朝鮮、中国との緊張関係を高めるとともに歴史認識問題での溝を深め、正常な外交関係に悪影響をもたらすことは必定だ。なぜなら、竹島、尖閣諸島、北のミサイルが念頭にあることは明らかだからだ。口では仲良くしようよと左手で握手を求めながら、右手で隠し持った銃をかまえて相手を威嚇するというやくざスタイルで隣人と仲良くできるはずがない。韓国、中国との関係悪化は米国も懸念材料の一つに挙げ、日本に再検討を迫っている。この計画及び装備能力は日本の未来に暗雲を広げることになるだろう。国民の暮らしを貧困化させるとともに隣国との関係も危うくする自公圧勝のツケはわが国と国民にとってとてつもなく重い負担となるだろう。
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