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2013/07/20(土)
デトロイト市破たんに想う
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米国デトロイト市が破たんしたというニュースに驚かれた方も多いと思う。負債総額は180億ドル。日本円にして約1兆8千億円にもなる。公園も、道路も荒れ放題で、GMの街が寂れ果てた廃墟に近い形で報道されていた。わたしが記憶している最近の日本の自治体破たんは炭鉱の町であった夕張市である。かって賑わっていた人口11万人の炭鉱の町は今は10分の1以下の人口で借金払いに追われ、血のにじむような努力を続けている。デトロイト市もケタ違いの借金を抱えて破たんした。再建の道のりは大変な苦労を要するだろう。シェール革命で米国の経済が大きく改善したといわれる株高に沸く米国の光と影。金持ちと貧困層との格差が大きくなっている米国の世相と酷似している。一人ひとりの人間が人間として大切にされながら生きてゆけるそんな社会はつくれないものかと思う。そのためには自治体が市民の生命と財産を護ることのできる仕組みづくりが必要であると思われる。自治体の首長と議員を選ぶ、国の形や法律をつくる議員を選ぶとは自分たちの生活を護ることでもある。選挙で議員を選ぶ投票行為とはそういう意味合いを持っていることをわれわれは忘れてはならないだろう。
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