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2013/07/16(火)
無党派市民の反乱は歴史発展の1頁
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今、世界各地で反政府デモが発生している。主役は指導者や支持政党を持たない無党派の市民たちである。東欧・ブルガリアの首都ソフィアでは数万人の市民が毎夕独立広場を起点に議会までデモ行進。発端は新興財閥の御曹司を治安機関のトップに据える人事への反発。2月には電気代値上げで政府が総辞職に追い込まれたばかりだ。トルコでは公園再開発への抗議運動がきっかけだ。ブラジルではバス運賃への値上げに対する抗議がきっかけ。エジプトでは選挙で選ばれた大統領が住民の意向と違う政治をおこなうことへの反発。とうとう軍がクーデターを。ボスニア・ヘルツェゴビナでは乳幼児の扱いに対する母親らの不満がきっかけになった。要求は環境問題、公共サービス拡充・・・であるが、格差是正、不正腐敗追及、生活防衛が根っこにある。日本では彼らに先駆けて選挙を通じ、政権打破を繰り返し、実践してきた。しかしその都度裏切られてきたという挫折がある。エジプト問題では日本では宗教の問題が重要視された報道が多い。だが「誰が大統領でも関係ない。民衆を裏切れば我々は黙っていない」というデモ参加者の発言も紹介されている。中国では公害反対を主張する市民の反対で「建設を中止する」という事態も起きている。今、世界の市民が変わろうとしている。FRBのバーナンキ議長の「金融緩和縮小」発言で自国の通貨が下がり、輸入食料が値上がりするというファンドなどの投資家や世界を股にかけたビッグな企業の仁義なき経済活動がすぐ彼らの視野に入ってくるだろう。世界企業と各国為政者たちの癒着、その下でつくられた格差社会に対して世界の市民が認識し、変革しようとの意識が芽生え始めたことは素晴らしい。パキスタンのマララちゃんの国連での演説は素晴らしいものだった。子どもと女性に教育の権利を!日本でも裏切られても、裏切られても真の国民のための政治がおこなえるまであきらめないことが大切だと思う。真の「人民の、人民による、人民のための政治」を求めて。
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