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2013/06/07(金)
アベノミスか!?
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円安・株高だと大騒ぎして喜んでいた(日本では株の売買をしている人は全体の約15%)のも束の間、黒田日銀総裁が就任して「異常緩和をする」と大見えを切った4月はじめから2カ月で元に戻った。円高は96円まで進んだ。株価は13000円を割り込み、さらに今日も下げた。この報道について日経新聞は大見出し1面ではなく2面の左隅の囲み記事にしている。参院選前に出来るだけ目立たないようにしようと腐心したに違いない。各紙同様に触れないわけにはいかないが「まだまだこれからだ」との論調が強いのも致し方ないのかも知れない。そうしないと自公が選挙で敗けるもんな。しかし、株の下がり方が素晴らしい。安倍総理の第3弾、「成長戦略」の演説が始まるまでは少し上げ基調であったというが、成長戦略の説明演説をはじめた午後0時30分から20分後を潮目に「なんだ!これは!?中身がない」と一斉に売りに転じたという。そこで、自公・安倍政権は「これはいかん!」と思ったに違いない。予定を前倒しして「税制改正」の議論をはじめるのだという。「法人税の減税がないから投資家に見限られたのだぞ」と財界のお偉方が注文を付けたに違いない。「企業減税を思い切ってやらなければ企業は日本から出て行くぞ。投資家は日本を見向きもしなくなるぞ。投資家が離れないように速くやれ」というわけだ。ほんとにやらなければならないのは「国民の所得を増やし、将来設計を安全にして、消費の拡大を図ることだ」。いくら企業減税をしても出て行く奴は出て行くのだ。経団連の米倉会長が口で言ってることとやってることが違うのでもよくわかるはずだ。日本人はもう少し政府に怒りの声を上げてもいいのではないか。トルコの人々は公園を守れ、民主主義を守れともう1カ月も頑張っているよ。でしょ!
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