|
2013/05/16(木)
昨今の日本の原風景
|
|
|
アベノミクスのお陰でリーマンショック以後安値で塩漬けになっていた株が高値になり(但し、輸出関連企業が全体を引き上げる形で日経平均にして約2倍)大もうけをした投資家が地金、宝飾品、高級車、時計など高額商品を買い求めることになった。もちろん証券会社や銀行などの金融機関も莫大な利益を上げることになった。株高は金利の低い国債が売れなくなる要因となり、長期金利の利上げとなり、住宅をはじめとするローンの金利上昇を招く結果となっている。だが、産業空洞化は収まらず、雇用情勢は悪く、給料も上がらない。しかし、なにがなんでも7月の参院選で勝つまでは景気のよい数字とマスコミ操作で乗り切ろうとの安倍・自公政権の思惑が透けて見える今日この頃の日本の風景。美しく塗られたその下には「給料は上がらずインフレになって生活が苦しくなった家庭」「教育費が払えず学校を中退せざるをえなくなった、また学校に行けなくなった子どもたち」「社会保険や介護保険などの負担に耐え切れなくなった人たち」「年金凍結、または引き下げられたのに物価高で苦しむ家庭」「医療費が払えず医者にもかかれなくなった人たち」のうめき声の上にさらに所得の低い人ほど重くのしかかる消費税がかぶさってくる姿が塗り隠されている。これが昨今の日本の原風景ではなかろうか。
|
|
|