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2013/03/05(火)
会いたくない、食べたくない
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あと6日で東日本大震災、福島原発放射能汚染事故から2年になる。だが、復興はなかなかすすまない。このような状況下で介護や支援が必要な高齢者の数が震災前と比べて約1万2千人も増えたという。原発事故で避難を余儀なくされた自治体、大熊町、葛尾村、浪江町の1町2村では震災前の1.5倍だという。避難生活の長期化がその原因だと指摘されている。要介護者増加原因の一つにPTSD(心的外傷後ストレス障害)があるといわれている。「人と会いたくない」「食べたくない」という身心の異変が引きこもりを誘発し、身の周りのことができなくなり、介護が必要になってしまうというのだ。自宅で暮らしていてさえ暮らしにくい日本で、自宅でないところで2年近くも生きなければならない苦しさを国の幹部や東電などの人達はわかっているのだろうかと思う。牛の世話をしながら毎日元気で過ごしていたAさんは長引く仮設住宅の暮らしで今はパイプベッドで寝て過ごす毎日だという。なんとも痛ましい状況である。自治体も頭をゆわえている。要介護者が増えれば、その自治体の介護保険の費用が増える。すると、介護保険が連動して上がることになる。それでもまだ復興はおぼつかない。原発事故を起こした責任者はほんとうに責任を感じているとは言えない状況だ。「わたしが悪かった。私財を投げ出すから使ってくれ」の声は未だ聞かない。
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