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2013/03/02(土)
スマートシテイってなんだろう?(7)
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仏のパリでは電気自動車(EV)乗り捨て型カーシェアリング「オートリブ」が実証実験から実践段階へと移行を始めていると報告されている。現在2000台のEVを約700のステーションで運用し、管理センターはEVの充電状況や位置情報をICTによって常に監視するシステムをつくっている。会員数は4万人近くに増え、このまま会員数が増えれば3年後には黒字に転嫁するとの見通しを示している。海外におけるスマートシテイについての意識を見れば、電力、熱供給、交通、上下水道、廃棄物・・・を社会インフラ、高齢化対策、教育、医療、ライフスタイルや人の行動に至るまで構成要素を広げつつある。日本では3月7日、8日の2日間、東京で「第4回日経スマートシテイシンポジウム」が開かれる予定だと聞く。昨年12月に開かれた第3回シンポジウムのテーマは「スマートシテイ創造で実現する都市・地域の活性化と震災復興」であった。清水建設の那須原氏は「自家発電や太陽光発電を持つ施設を中心に街区を形成し、その街区と病院や庁舎などの防災拠点をつなげてグリッドを構成する。エネルギーの自立性を確保しつつ各街区が相互にエネルギーを融通できる体制をつくるーこれが強靭なスマートシテイのイメージだ」と語っている。このように日本においてはまだまだこれからという段階のようだが、ビジネス、ビジネスチャンスという言葉の多さが気にかかる。スマートシテイの眼目がそこで生活する人の幸せを根底に置かなければ成功しないとわたしは思う。
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