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2013/03/15(金)
おめえよりはおらが上だぜ
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愛知県東浦町の元幹部が先月下旬に逮捕された。国勢調査で人口の水増しを指示した疑いである。その理由は5万人を超えると町が市に格上げされるからその条件をクリアしようというものであった。そのため職員は実際には住んでいない人の名前を調査票に書き込んだ。村や町は市に、一般市は政令指定都市に、以前から政令指定都市であった大都市は政令指定都市のランクをA、B、Cにランク分けをしろと声高に叫ぶ。市より都道府県。都道府県よりは国が上?だが、・・・だが、とわたしは言いたい。大都市住民は幸せなのか。住みやすいのか。岡山市民は政令指定都市になって幸せになったのか。市長が言うほど本当に住みやすくなったのか。なんにも変わらないじゃないか。ゴミが有料化になっただけだ、という声が大きいのはなぜなのだろう。ところが、政令指定都市になるにあたっての議論はどうだったかと言えば「必ずよくなる」であった。が、その検証もない。結局のところ、首長や議長や議員が町や村よりも市が格上との意識があるからに他ならなかった。政令指定都市になって変わったのは議員がつけるバッジだった。そのバッジを悦にいって見入る議員の姿にわたしは辟易したものだ。指令指定都市になった、なったと大喜びしている市長の笑顔にやりきれない思いを抱いたものだった。「おめえよりはおらが上だぜ」意識の醜さをわたしは忘れない。
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