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2013/01/13(日)
前進できぬ駒はない (棋士中原誠)
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マクド難民が増えているという。悲しいかな、これが日本の現実だ。マクド難民とはマクドナルドで深夜から朝までコーヒー1杯百円で過ごす人たちのこと。ネットカフェだと千円かかるから24時間営業のマクドナルドで眠るという。派遣社員や正社員の首になった人たちを含む失業者たちを日雇いに誘う者もマクドナルドに現れるというから驚く事態だ。大阪ではアルバイトやパートが働く人たちの半分近くになるという。日本全国も同じ状況であることは間違いない。この状況が橋下氏を維新の会代表に、知事や市長に押し上げた背景かも知れぬ。こうした背景が過去ドイツでヒトラーを産み、育てた。このようななんとも痛ましい事態に日本の未来を憂えているのはわたし一人だけではないだろう。自公・安倍政権は軍事費増大に腐心している。日経新聞をはじめ有力マスコミの論調に「経済がうまくいかない原因は2院制にあり参議院があるから駄目なのだ」論が目立つようになってきた。とりようによれば、自公で衆院3分の2超勢力が改憲でもなんでもやってしまえ、と言っているように聞こえる。マスコミが煽った結果、最悪の事態となれば、彼らは敗戦後のマスコミのように、教師たちのように180度手の平を返して平気でいられる心を持っているのだ。マクド難民は「政府なんか、信用してない。くそくらえ」と言っているという。確かにそう思うのは無理はない。だが、あなたがたも悪政の結果の被害者になるのだからここで冷静になってほしい。「冷静になんてなれるか!アホウ!」の奴声もよくわかる。「だが、されど、冷静に」とわたしは言いたい。中原誠(棋士)氏は「前進できぬ駒はない」と言う。そう、そのとおり、一歩ずつでも前へ。今夜深夜から雨後雪だという寒さは身に応え、大変だ。でも、その後は晴れの日もある。辛さをお互いに噛みしめながらも前に進む努力をしよう。
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