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2012/09/07(金)
国立公園内に初めて地熱発電許可
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国立・国定公園内の規制を緩和して初めて地熱発電所の建設を許可されたのが秋田県湯沢市の「栗駒国定公園」。事業者は出光興産と国際石油開発帝石で3万〜7万kwの発電を計画している。掘削は今秋からの予定。今回の許可の背景には地元業者及び自治体の同意が7月にとれたことがあり、政府は地熱開発に着手した自治体や温専業者向けの補助金を創設する意向。この方針を後押しに国立・国定公園内での地熱発電の開発を全国5か所で認める方針をだした。地熱発電は太陽光、風力に続く電源として大切なもので、気象条件に左右されやすい太陽光や風力よりも出力が安定しているというメリットがある。反面、これまで規制をしてきた理由である生態系を壊さないかとの課題は克服されていない。また、湯量の減少や観光客の減少という懸念に対する配慮も必要となるであろう。これらの諸点における配慮は必ずクリアしてほしいと願う。「地熱大国」日本の潜在的地熱発電出力予想は2374万kwで世界第3位。既存設備の能力は54万kw。来年度、13年度予算で民主党・政府は地熱の蒸気を使った暖房、融雪、農業への熱供給に約30億円、地熱発電を研究する大学や民間企業に15億円の開発補助制度を創設するという。消費税増税で国民生活を苦悩させ、国の予算は赤字だ、赤字だ、大借金だと騒ぎまくる民主党・政権はバラマキにならない予算編成をすべきであるが、そうなっていないのが気がかりである。
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