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2012/09/06(木)
金(かね)が金の卵を生む!
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金融事業を展開する主力企業の間で金融事業が収益の柱になっていることがわかった。金貸しが金の卵を生む親鳥になったのだ。イオンなど小売り大手は営業利益に占める金融事業の利益の割合が10%を超えるようになり、トヨタ自動車は約3割を稼いでいる。ホンダは7割を超えるというから恐ろしい。日産も同じく高収益を誇る。楽天にいたっては2012年度1〜6月期で95億円(前年比の2倍)稼いだという。金融事業を展開する主力企業40社でみれば2011年度の営業利益に占める金融の比率が5年前の7%から27%にまで成長したという。一方、総合金融の旗を掲げ、メガ統合したみずほフィナンシャルグループは合併の後遺症である経営の意思決定の複雑さから経営が足踏みし、統合後の貸出金融は3割減少。株式の時価総額は3兆円弱と統合時の3分の1に。03年に増資を実施し、1兆円を集めた。しかし、例えば資生堂は100億円を拠出したが、株価低迷で100億円が現在74億円に。「みずほ」は今、興銀、第一勧銀、富士銀の3トップ制を廃止し、CEO(最高経営責任者)制にして、風力発電所建設事業、農業再生、住宅長寿命化案などを作成して再チャレンジ中と聞く。銀行が産業育成、企業育成の本来の業務で成績を上げるようになればと願う。金融機関が単なる金貸しではなく、日本の産業育成という本来の金融の役割を果たしてほしいと願うのはわたしだけだろうか。岡山の地元の中国銀行もかくあれと願う。
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