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2012/09/23(日)
日本という国の経済の行方は・・・(1)
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日本の行く手には暗雲が垂れこめている。欧州債務危機と世界市場の混乱により輸出は低調であり、株式相場は低迷しているうえ国内にも課題が多いという。そこでしばらく日本の行く末を経済面から考えてみようと思う。まず第一に過去20年間で日本国の純債務は10倍に膨れ上がり国内総生産(GDP)比約130%という先進国・地域で最も高い水準にあり、加えてデフレ及び高齢化による労働人口の減少が経済活動を抑制し続けている。だから、まず日本の財政を立て直すべきだ。これを放置すれば国債金利上昇を招き、ひとたび投資家の信頼を失えばそれを取り戻すのは容易ではないというのだ。これは日本の財界及び財務省のお役人の見解だ。これを鵜呑みにして民主党・野田総理は消費税増税を自民党、公明党と図って決めたわけだがそこで考えてみたい。まず国の借金は誰が創り、誰のために使ったのか?がマスコミでも一切問題にされない。しかし、これはおかしいのではないか、と思う。借金は最初民主党が批判したように自公のコンクリート依存政策の結果だ。ところが消費税増税を決めた途端に民主党も「コンクリートから人へ」の政策を放棄し、コンクリートへの財政投資に大盤振る舞いとなった。つまり、国民に大嘘をついたのだ。新幹線、港湾、空港、ダム、砂防ダムなどなどコンクリート依存の公共事業を東日本大震災復興事業に名を借りて行け行けドンドン民主党となった。野田氏が白蟻退治が必要と駅前宣伝したのはこれまた嘘。白蟻を退治するどころか蜜をあげたのだ。消費税を全額社会保障に、も嘘。要は消費税を国債の償還(借金がえし)に回すのが本音だったのだ。コンクリートで財政立て直しは無理だった、がこれまでの教訓だ。よくなるはずがないといえよう。次は、投資家の信頼を失う、ことについて考えてみよう。
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