|
2012/08/05(日)
福島原発事故から1年4カ月・・(8)
|
|
|
福島原発事故からまもなく(あと7日)で1年5カ月となる。なにが解明され、なにが解明されていないのか。原子力発電所というものの認識は今のままでいいのか。これらの諸点を今、明らかにしておかなければならないと思う。まず事実関係を列挙してみよう。1、原子炉建屋が水素爆発で破壊された。2、格納容器が一部損傷した。3、使用済み核燃料プールの冷却が停止。4、原子炉の冷却水位が下がり、炉心が露出した。5、圧力抑制室の圧力容器が一部壊れた。6、水と金属が反応し、水素が発生し、建屋内に水素が充満した。7、復水器からの注水が中断した。8、炉心が溶融した。9、圧力抑制室の一部が壊れた。10、汚染水が漏れ出した、などが主なものである。では、なにが解明されていないのだろう?1、水素や放射性物質はどこから漏れ出たのだろう?2、高圧注水系や非常用復水器はなぜ停止したのだろう? 3、水素爆発の引き金は何だったのだろう?4、溶け落ちた燃料の状態はどのようになっているのだろう?5、汚染水はいったいどこから漏れ出たのだろう?などの未解明の疑問が残る。これに対してそれぞれの事故調査委員会はどのように調査し、報告しているのだろう。まずこれらのことについて考えてみたい。そして原子力発電所の水素爆発が事故として処理されているが、認識が違うのではなかろうか。原子力発電所の水素爆発は水素爆弾を使用して世界に迷惑をかけたと同じ結果なのだという認識が政府にも、関係者にも、マスコミにも欠如しているのではないか。広島や長崎の原爆被災を2度と起こさないと誓った日本でなぜ?の疑問が起きないのか、不思議である。報道管制が敷かれているのではないかとさえ思える事態だ。この認識を改めない限り事故(水爆)はまた起きるだろう。原発ゼロをめざすというのが世界に対して日本が責任を果たす行動ではないか、とわたしは思う。
|
|
|