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2012/08/17(金)
福島原発事故から1年5カ月・・(19)
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それでは民間の事故調査委員会はどのような提言をしているのだろう?この調査委員会は民間企業などがスポンサーとなり、自由な立場から関係者らから聞き取り調査をおこなった。だが、東京電力は調査協力を拒否した。当事者でありながら調査拒否をするという東電の悪どさは際立っている。民間事故調の調査内容は、官邸の動きや事故の歴史的構造的な要因などが主となっている。提言のまず第一は危機管理には国民にも責任があるというものである。「福島第一原発事故は人災の性格を色濃く帯びている。原子力災害をタブーとする絶対安全神話が空前の事故を引き起こした。国民も社会と政治に参画、一人ひとりが危機管理に責任を負うべきだ」と指摘する。これはどう判断すればいいのだろう?東電の政治関与を放置したのも、政治家が財界と結託して原子力安全神話をつくりだしたのも、歴代のふがいない政権を生みだしたのも国民にも責任があるというのだが、ではどうすればいいのだろう。国民は誰が政治をやっても同じことだと政治にそっぽを向いている。この無力感を造り出したのは巨大企業群とそれに支えられた政治家たちではないか。DV夫も悪いが、DVさせるおまえも悪い、とも受け取れる民間事故調のまず第一の提言。わたし流に解釈すれば「民主党も、自民党も、公明党もそれを選出した国民が悪い。心を改め、橋下などではなくまともな政党を選べよ」といっているのではないかと思える。
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