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2012/06/25(月)
暗雲西方より来る
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漠然とした不安の暗雲が広がり始めているのではないかと思われる。一つは民主党小沢派の衆議院議員離党者は40人台にとどまりそうだとのこと。とすれば、内閣不信任案が提出されても野田氏側は否決できる。となれば、民・自・公3党合意の増税案は可決となり、国民生活は破たんの度を急速に増すことになる。最悪のシナリオに向けて進みはじめたわが日本の政治を憂うばかり。二つはそうなればますますなんとか活路を見出そうとあがく個人資産の行方だ。財務省の統計によれば日本から英領ケイマン諸島(カリブ海・キューバの南にある)に証券投資の形での資産投資が2011年15兆3603億円に上ったとのこと。内訳は個人による高利回りの金融商品の購入が多いとのこと。ケイマンはタックスヘイブン(租税回避地)であり、AIJ投資顧問資産消失事件、オリンパス損失隠し事件でも有名になったところである。ケイマンでは欧米の金融機関が世界各国の金融商品を組み合わせてつくり、販売しているとのこと。世界経済の動向がわからないうえ、欧米の経済状況をみれば悲劇の公算が高い。焦れば焦るだけ大変な事態にも。そんななか、野田氏の「だから消費税増税なのだよ」とうそぶくしわがれ声が聞こえてくるのが腹だたしい。
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