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2012/05/20(日)
飛魚や姫百合めざし飛びにけり
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今、飛魚の旬の季節である。この時期になると沖縄の糸満市でごちそうになったとびきり美味かった飛魚のフライを思い出す。沖縄県議選の支援に出かけた遠い昔のことである。バスを降りると「一ロ 一ロ 亀一ロ」の看板が目に飛び込んでくる。通りには幾つも掛けられている。わたしは「ひとくち ひとくち 亀ひとくち」ってなんですか?と聞いた。無知とは恥ずかしいことだ。それはわたしが支援に来た亀一郎さんのポスターだった。ロは漢字の口ではなく、カタカナのロであった。同じ苗字の候補者が幾人もいるのと識字の関係からこのような看板になっているとのこと。わたしは「へえ〜っ」と恐れ入った。この糸満市の事務所でふるまわれた手作りのお采の一つが飛魚のフライだった。こんなに美味しい飛魚は初めてだ、どこで獲れるのかと感心すると、糸満の方々が口を揃えた。「ここはさあ〜、漁師の街さあ〜。飛魚はさあ〜、姫百合の塔の沖にさあ〜、いーぱああい、いるさあ〜。飛魚はさ〜、姫百合めざしてぴょ〜ん、ぴょ〜ん飛んでるさあ〜」。漁師が獲ってきたうちのこぶりなのを毎日届けてくれるという。「へえ〜」っと感激していただくと一段と美味しくなった気がした。あれからもう20年になるが、これほど美味しい飛魚には未だあたったことがない。昨日の学区の連合町内会の会食もこの飛魚にはかなわない。
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