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2012/05/16(水)
見下ろせばはるかに続く海の青
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青々と広がる海を見下ろすと気持ちがいい。大きくなった気がする。そして、うんと腕を広げて深呼吸するのだ。幸せな一瞬である。人を見下ろす背の高さも同じらしい。わたしは背が低いので経験はないが、背の高さは優越感を感じる指標の一つのようだ。だから逆に背の低さは確かにコンプレックスを感じる要因となっている。人物評価が背の高低で決まるわけはないはずであるにもかかわらずである。都市においてもそう勘違いする人が多いようだ。昨日、全国20の政令指定都市の市長会議が熊本市で開かれたようだ。道府県から政令市を独立させる、政令市と府県を一体化させ大阪都、中京都、新潟州をつくるなど都市を大きくするアピールが採択されたようだ。岡山市は(も)建部まで含めたド田舎政令市が人口70万人弱で誕生した。岡山市に呑み込まれた合併町民は行き届いた行政サービスを失った。大きいことが良いことだ、とはどう考えてもならない。市長は国・県にへつらうと同時に、国・県の為政者たちは国民の幸せを消す眼鏡で日本を見下ろしているようだ。そしてその口は「予は汝ら臣民の幸福を願っているぞ」の言葉をやさしく翻訳してコンピューター制御で勝手に動いているようだ。それに比べて自然は美しい。時として怖い自然災害はあるものの自然の中に生かされているという自覚と共生感をもって付き合えばいいのだ。今日の海は格別の青さが広がっていて美しいと思える。みかんの花も満開ではなかろうか。
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