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2012/05/15(火)
約束を果たさずに来て40年
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音もなく利休ねずみの雨の降る日。沖縄県は日本に復帰して丸40年という節目の日を静かに迎えた。静かではあるが、内心は怒りに満ちている。47年前、当時の佐藤栄作首相は「沖縄の祖国復帰が実現しない限りわが国の戦後は終わらない」と言った。もちろん「核抜き・本土並み復帰」である。とすれば、わが国の戦後は終わっていないことになる。未だ占領下なのだ。日本の国土の1%に満たない島に在日米軍基地・施設が74%もある。歴代首相は言うこととやることを違え、嘘をつきとおした40年の歴史でもあった。17年前の9月、米兵の少女暴行事件が起きた。基地を返還せよと沖縄県民は怒りを顕わにした。これを受け、翌年4月、当時の橋本首相とモンデール駐日米大使は世界一危険な基地「普天間飛行場返還」で合意した。この合意は未だ果たされていない。13年前、名護市辺野古に移設する案を政府はだしたが、これは沖縄県内での基地のたらい回しにすぎない。3年前、民主党鳩山由紀夫首相は県外に移設させると大見えを切ったがなんのことはない迷走の上辺野古にもどった。停滞と混迷は今なお続いている。安保条約を破棄(いつでも通告で破棄できることになっている)し、フィリピンのように基地を返還させ、真の独立国になるべきではないだろうか。47年前の佐藤栄作首相が述べたとおり日本の戦後を終わらせるべきではないか。
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