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2012/04/20(金)
潔し椿の落花の速きこと
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赤い椿の花がたくさん咲いている。観ているとポトリと落ちる。昔、侍は落首の花としてこの花を嫌ったという。これに反抗するかのように黒沢監督は映画「椿三十郎」で椿に特殊な役割を与えた。赤い椿の花がご家老救出のための討ち入りの合図だったが、隣邸から通じている討ち入る側の邸内の庭の流疎水に赤い椿の花が流れてくるシーンにわたしは感動したものだ。外国の人は日本人を侍として尊敬する向きがあるようだが、事実は違う。誰の仕業か知らぬが、どうも意図的に侍像がつくられているような感じがする。だって、政府も、役人も、大企業家も、みんな、みんな、偉い人たちは潔くない。身を切っても・・・というのは口先ばかり偉そうでなんら自分の責任さえとろうとしない。ひどいものだ。福島原発事故もそうだ。原発を仕掛けた奴も、事故を起こした奴も、知らん顔だ。破たんしたAIJ投資顧問の厚生年金基金損失問題もそうだ。責任ある地位に就き、それ相応の報酬を受け取っている人たちよ。その責任は椿の花のように赤い血を流してでも償わなきゃ駄目でしょ。
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