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2012/04/09(月)
散るさくら残るさくらも散るさくら
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牧水の桜の歌2首のご紹介に続き、今日は大愚・良寛和尚の辞世の句の一つである「散るさくら残るさくらも散るさくら」をご紹介します。良寛和尚はこの句を後に日本軍が戦意高揚のために使うとは思っても見なかったことでしょう。若者が死を覚悟し、特に特攻隊の若者たちが「先に行け、俺も後から死にに往く」と見送る際に使われましたが、今ではある葬儀社が使っています。使っている方々のうちでも誰の句かわからず使っている方も多いのではないでしょうか。良寛和尚のもう一つの辞世の句「うらをみせおもてをみせて散るもみじ」は和尚が最愛の貞心尼に看取られて逝く時の句ですが、わたしはこの句も好きです。自らを大愚と称し僧としての出世も望まず、人として、文人として自分を磨いた良寛和尚の人となりがよくわかります。昨日の笠岡では忙しくて城山の桜を観ることがかないませんでした。又の機会にしようと思います。しかし、良寛和尚と比べてみると、12年度予算関連で年金交付国債の財源を決まってもいない「消費税増税」を財源として密かにもぐりこませるなど(通れば消費税を認めたことになる)という姑息な人となりとは大違いです。松下政経塾とはこういう人を育てるところだったのですね。
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