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2012/04/26(木)
ま白きやふとふりむけば花ミズキ
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「安物買いの銭失い」という言葉は江戸期のいろは歌留多の一つだが、安物は粗悪で長持ちしないからかえって高くつくのだということ。百円ショップの一部商品でも感じることが多い。しかしながら、昔と違って今は使い捨てが当たり前の時代だから、意味合いを取りちがえる人もいるかとも思われるが、本質は変わらないと思う。この「安物買いの銭失い」を地で行ったのが岡山市であろう。東電・福島原発事故を受けて岡山市が購入した食品の放射性物質を測定する検査器。精密検査用と簡易検査用があり、岡山市は精密検査用を高いからと購入を見送り、昨年9月、簡易測定器1台(放射性セシウム1kg当たり734ベクレル以上なら検出可能)を購入したという。ところが、国は今年2月基準値の規制を100ベクレルと決めた。このためこの測定器は無用の長物となってしまった。国が悪いのか、市が馬鹿だったのか。いずれにしても無駄遣いをしてしまった。そして、今、岡山市は食品が安全かどうかを検査していないのだ。
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