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2012/04/24(火)
どこもかしこも 黄色いたんぽぽ
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新潟県佐渡市の放鳥トキのつがいに3羽のひなが生まれたことを環境省は23日に確認したという。とてもうれしい。巣の近くに設置したビデオカメラの映像では親鳥がヒナの3羽にそれぞれドジョウのような餌を与える姿もみられたとのこと。またこのうちの1羽(22日に誕生)は体長約20cm、重さ約200gで、雑音に混じって「ピピピピピ」という小さな鳴き声も聞かれたという。関係者や地元は大喜びというが、課題も指摘されている。親鳥が十分餌を確保できるか。外敵からヒナを守り切れるか。これまで乱獲や農薬によるエサの減少で激減したトキ。1981年生き残っていた野生のトキを5羽捕獲し、人工繁殖に取り組んだけれども失敗したという苦い経験をもつ日本。これで日本産トキは絶滅。現在のトキは中国産。野生で育つには高いハードルが待っている。中国でも野生で育つトキはヒナの生存率5割、翌年の生き残り率はその5割というから2年目には25%になっているということだ。日本の野生生育環境から考えるとその厳しさが予想される。高齢化で佐渡の農業も未来が明るくないだけにエサ場の整備など国の支援も必要かと考えられる。
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