|
2012/03/30(金)
菜の花や風の吹くまま黄に揺るる
|
|
|
菜の花がきれいに咲いた。風が吹くと喜に揺れている。揺れている様は単になびいているだけでもなく風に逆らっているようにも見える。鬼の心を持ち逆らっているのではない。鬼の心で逆らっているのは東京電力と財界であろう。同社は29日公的資金1兆円の資本注入を申請するとともに約9千億円の融資を申請した。しかし、ある東電幹部は、この申請を、政府に頭を下げるパフォーマンスだと怒りを顕わにしたという。だが、議決権の割合も決まっていないのだから、国主導権の保持が可能かどうかさえ現時点では不明だ。電気料金値上げで批判が高まっている中、誰が新会長を受けるのか、も重要案件。経団連は「菅前首相や与謝野前経済財政担当相がやればいい」と言って突き放しているという。理由は「経営理念や思想がわからない」と政府の理念欠如と無策にあると指摘する。また、財務省も反対であり、政府内も大混乱。そもそも原子力発電は安全で安いと子どもたちにまで教えてきた政策の誤りを認め、反省してからの実行でなければならないのに、事実許容と反省がないから大混乱に陥ることになるのだ。原子力発電は危険で高くつくということを認めなければならない。第一、そのツケを電気代の値上げで糊塗しようとする東電の姿勢そのものがいただけない。キチンとした補償と廃炉、復興策を早く示し、実行してほしいと願う。鬼に揺れるなかれ!
|
|
|