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2012/03/18(日)
春の黄や水仙の香のふくいくと
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空を見上げると今にも泣き出しそうな銀鼠。目を下に移すと春ひと色に変わり始めている。花壇の黄水仙や沈丁花の咲き初めた花からふくいくと良い香りがしてくる。枝川緑道の辛夷の花芽は銀色にいつ咲こうか、いつ咲こうかと開花時期を待ちあぐねています。柳はほんとうに小さな、小さな緑色の芽をつけています。1週間もすればあの美しい柳のかんざしが見られるでしょう。桜の花芽ももう良いだろうと期待に胸を膨らませている。厳しい冬を耐えてきたのだ、もういいだろうと花を咲かせるのを待ちかねているように思えます。仏教では「順境は慈悲、逆境は智慧」といい、ものごとがうまく進んでいるときは今までがんばってきた結果だから、一息いれていいよ、悩みや失敗や不安がある時はまっすぐに向き合う智慧の時だからがんばんなさいよ、と教えているそうです。こうして良い時と悪い時とが巡ることで人は成長して行くのだよ、と諭しているそうですが、なるほどと肯けます。逆境は智慧のチャンス。これからは自然の春の恵みを楽しませていただきながら、智慧をつけるためにがんばる時なのだと自分を励まそう、と思います。
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