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2012/02/24(金)
麦踏むや隣家の窓に泣く子あり
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冬は麦踏みの季節である。霜や雪で浮いた根を踏み、麦が強く育つのを助ける大切な農事だ。だが、似て非なるは橋下氏の教育改革ではなかろうか。大阪府教育基本条例案が23日に提出され、橋下人気を背景に押し切られようとしている。教育を変えてほしいとの閉塞感打破の期待は大きい。政治も閉塞感打破を期待する民意が民主党政権を選んだが、失敗したとの挫折感が急速に広がっている。同じ結果になると予測される。その根拠は政治が教育を主導することで今の教育界の閉塞状況が打破できるとは思わないからだ。文科省主導(政治家の圧力)で教師のやる気を封じ込めてきた結果が今の教育現場を作り出しているからにほかならない。原因究明とそれに見合った対策を怠る(否、やらない)文科省の変革をおこなうべきであろう。これは政治主導ではできないのだ。政治主導ではなく、必要な時期に必要な手を施す・「麦踏み」のような農事に匹敵する教事を教師が担わなければならないからである。その改革をおこなうべきではないか。日本の未来を確かなものとするために。
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